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こんにちは、ゆうぴん(@yu_pin1984)です。
SBI証券では2020年1月2日(木)から9銘柄の米国ETFの買付手数料が無料化されました。
年々投資環境が良くなってきていると感じますが、ついに米国ETFまでもが手数料無料で買える時代になりました。
そこで今回はSBI証券で購入可能な手数料無料の米国ETF9銘柄について解説いたします。
まず初めにSBI証券の米国ETF買付手数料無料化の詳細を説明いたします。
ポイントは3点です。
- 無料になるのは買付手数料
 - 手数料はキャッシュバックにより実質無料
 - 定期買付サービスも無料化の対象
 
無料になるのは買付手数料
2020年1月2日から手数料が無料になるのは買付時の手数料です。
そのため売却時についてはこれまで通り手数料が発生します。
SBI証券の米国ETF売却時の手数料は次の通りです。
- 約定代金の0.45%(税抜)
 - 上限手数料 20ドル(税抜)
 
100万円分売却した場合は約5,000円の手数料が発生します。
・ 100万円×0.45%=4,500円
・4,500×1.1(消費税)=4,950円
手数料はキャッシュバックにより実質無料
今回の買付手数料無料化の内容をよく見てみるとキャッシュバックにより実質無料化となっています。
つまり
・買付時にはいったんこれまでと同様に手数料が発生
・その後に手数料相当分がキャッシュバックされる
という流れになります。
そしてさらによく見てみると
「※システム対応完了まではキャッシュバックにて実施いたします」
と注意書きされています。
このことから現段階ではキャッシュバック方式だけれども、いずれは手数料そのものが無料になりますよということが分かります。
しかしこの記事作成段階ではまだ完全無料化の時期は公表されていません。
キャッシュバックにはいくつか注意点がありますので確認しておきましょう。
キャッシュバックのタイミングは約定月の翌月下旬頃です。
キャッシュバック分は証券総合口座に入金され「メッセージボックス」に入金の通知が来るようになっています。
キャッシュバック時の通貨は、買付時の決済方法と同じになります。
- 円貨決済取引の場合 日本円
 - 外貨決済取引の場合 米ドル
 
現金によるキャッシュバックは雑所得の対象になります。
そのため個人の所得の内容により確定申告が必要な場合があります。
ゆうぴん
定期買付サービスも無料化の対象
SBI証券では米国株・米国ETFに関して定期買付サービスというものがあります。
定期買付サービスとは、あらかじめ設定したタイミングで毎月、米国株・ETFの購入を行うというサービスです。

定期買付による積立投資と言えば今や投資信託では一般的なものになりましたが、米国株や米国ETFで同様のサービスを提供しているのはSBI証券だけです。
そしてこの非常に便利な定期買付サービスも今回の手数料無料化の対象になっているのです。
それでは2020年1月2日(木)から買付手数料が無料になる9銘柄を見てみましょう。
まずは一覧で確認です。
| 銘柄 | 投資対象(ベンチマーク) | 
| VOO | S&P500 | 
| IVV | S&P500 | 
| SPY | S&P500 | 
| VT | 全世界の株式 | 
| VTI | 米国の株式市場全体 | 
| EPI | インドの株式市場 | 
| DHS | ウィズダムツリー米国高配当指数 | 
| DLN | ウィズダムツリー米国大型配当株式指数 | 
| DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長指数 | 
次からその詳細を見ていきます。
 今回、買付手数料が無料になった9銘柄の内、3銘柄は同じ指数を投資対象とするETFです。
その3銘柄とはVOO、IVV、SPYです。
投資対象はS&P500という米国を代表する株価指数です。
- 米国の取引所に上場する米国企業の株
 - 流動性が高い大型株500銘柄で構成
 - 米国株式市場の時価総額の約80%をカバー
 
比較しやすいように3銘柄を一覧にすると次の通りです。
| VOO | IVV | SPY | |
| 株価 | 296.24ドル | 323.81ドル | 322.41ドル | 
| 経費率 | 0.03% | 0.04% | 0.09% | 
| 純資産総額 | 1,296億ドル | 2,914億ドル | 2,891億ドル | 
| 分配利回り | 1.88% | 1.98% | 1.74% | 
| 分配金回数 | 4回 | 4回 | 4回 | 
SBI証券の米国ETFの売買代金ランキングではVOOが第1位となっています。
またIVVとSPYは残念ながら上位10位以内にはランクインしていません。
やはり経費率が0.03%と3銘柄の中で最も低いというのが人気の要因でしょう。
次はVTを見ていきましょう。
VTの基礎データ
- 株価 81.07ドル
 - 経費率 0.09%
 - 純資産総額 130億ドル
 - 分配利回り 2.32%
 - 分配金回数 4回
 
VTのベンチマーク
VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指数をベンチマークとする米国ETFです。
- 先進国24ヵ国、新興国23ヵ国の計47ヵ国の株式に投資
 - 全世界の株式市場の約95%をカバー
 - 構成銘柄は約7,400銘柄
 
VTの国別投資比率
VTの国別投資比率は次の通りです。
 米国   55.7%
 日本   7.7%
 英国   5.0%
 中国   3.5%
 カナダ  3.0%
 フランス 3.0%
 スイス  2.6%
 ドイツ  2.5%
 豪州   2.2%
 台湾   1.5%
 その他  13.3%
全世界の株式に投資と言いつつも米国だけで55%を占めています。
次はVTIを見ていきましょう。
VTIの基礎データ
- 株価 163.93ドル
 - 経費率 0.03%
 - 純資産総額 1.971億ドル
 - 分配利回り 1.77%
 - 分配金回数 4回
 
VTIの投資対象
VTIの投資対象は米国の株式市場全体です。
先ほど紹介したVOO、IVV、SPYも米国株を投資対象としていましたが、VOO、IVV、SPYは大型株500銘柄を投資対象としていたのに対して、VTIは米国株式市場全体という違いがあります。
VTIとVOOの比較
VTIとVOOを比較すると経費率はどちらも0.03%で、分配利回りがVTI1.77%に対してVOO1.88%と約0.1%の差となっています。
また5年間の騰落率はVTIが68.36%に対してVOOは71.61%となっており、株価の上昇割合についてもわずかにVOOの方が上回っています。
株価についてはVTIが163.93ドルに対してVOOは296.24ドルとなっています。
VTIはVOOの半値ぐらいで買えますので、少額でコツコツ買う分にはVTIの方がやりやすいと言えます。
今回、買付手数料が無料になった9銘柄の内、4銘柄はウィズダムツリー社が運用するETFです。
先ほど見た通りそれぞれ投資対象が特徴的なETFとなっています。
改めて確認しますと次の通りです。
| 銘柄 | 投資対象(ベンチマーク) | 
| EPI | インドの株式市場 | 
| DHS | ウィズダムツリー米国高配当指数 | 
| DLN | ウィズダムツリー米国大型配当株式指数 | 
| DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長指数 | 
ウィズダムツリーシリーズについてはまた別の機会に改めて整理したいと思いますので、今回は基礎データのみ紹介します。
EPIの基礎データ
- 株価 24.91ドル
 - 経費率 0.84%
 - 純資産総額 10億ドル
 - 分配利回り 1.13%
 - 分配金回数 4回
 
DHSの基礎データ
- 株価 76.34ドル
 - 経費率 0.38%
 - 純資産総額 9億ドル
 - 分配利回り 3.68%
 - 分配金回数 12回
 
DLNの基礎データ
- 株価 105.79ドル
 - 経費率 0.28%
 - 純資産総額 23億ドル
 - 分配利回り 2.5%
 - 分配金回数 12回
 
DGRWの基礎データ
- 株価 48.4ドル
 - 経費率 0.28%
 - 純資産総額 31億ドル
 - 分配利回り 2.17%
 - 分配金回数 12回
 
それでは本日は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!

