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モンテッソーリ教育について書かれた書籍をこれまで6冊読んできましたが、概念的に大切さは良く分かるんだけど
具体的に何をすればいいの?
とか
1歳ならどういったことをやればいいの?
とちょっともやもやした感じで読み終えるものばかりでした。
そんな中出会ったのが今回ご紹介する
『0〜3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』
です。
非常に素晴らしい本だと思いましたのでおすすめポイントを紹介します。
モンテッソーリ教育とはイタリア人の女性医師であるマリア・モンテッソーリ(1870-1952)が生み出した教育方法です。
モンテッソーリ教育では
- 子どもは自ら成長し、発達する力を持っている
- できないことはあるとすれば、「物理的に不可能」か「やり方が分からない」だけ
- 子どもが自分で取り組むことができるよう環境を整え、やり方を教えてあげる
という考え方が基本となっています。
子ども、特に幼児期は「何もできない」のが当たり前で、親たちが「やってあげなければ」とか「教えてあげなければ」と考えがちです。
『教育』という字も「教えて、育てる」となっており、子どもは教えてもらう側であるということが前提になっています。
しかしモンテッソーリ教育では子どもは自ら成長していく力を持っているという考えのもと、子どもの自主性を尊重することを第一に置き、親たちは環境の整備や機会の提供というサポート役に回るというのが基本的な考え方となっています。
モンテッソーリ教育では成長過程に合わせて4つの段階に区分しているということも特徴の1つです。
- 1.乳幼児期 0~6歳
- 2.児童期 6~12歳
- 3.思春期 12~18歳
- 4.青年期 18~24歳
そして0〜6歳の乳幼児期を特に重要な段階と捉えており
その後の長い人生を生きていくのに必要な80%の能力が備わる、人生で一番大切な時期
本書 P.31
と考えています。
モンテッソーリ教育は実は米国株投資家に人気のGAFAにも深い繋がりがあります。
GAFAとは
現在、世界で最も影響力があるといっても過言ではない米国のIT企業の頭文字をとってGAFA(ガーファ)と呼んでいます。
そのIT企業とは次の4社です。
Apple
Amazon
これらの企業に共通する点は何か?
それは創業者がモンテッソーリ教育を受けてきたという点です。
Google ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン
Apple スティーブ・ジョブズ
Facebook マーク・ザッカーバーグ
Amazon ジェフ・ベゾス
またGAFA以外にもIT企業として超有名なMicrosoftのビル・ゲイツ氏もモンテッソーリ教育を受けてきた有名人としてよく紹介されています。
なんとなくそれぞれの人柄をイメージすると個性が強い、千鳥風に言うと「クセがすごい」気がしますが、何はともあれ超優秀な方々であることは間違いありません。
続いて著者のプロフィールを紹介します。
藤崎 達宏(ふじさき たつひろ)
1962年、横浜生まれ
明治大学商学部卒業
UFJニコス、プルデンシャル生命での勤務を経て独立
NPO法人横浜子育て勉強会 理事長
サロン・ド・バンビーノ 代表
日本モンテッソーリ教育研究所認定教師
モンテッソーリ教育に関する書籍の著者は女性が多いという印象ですが、本書の著者は男性です。
著者自身も4人のお子さんがいらっしゃり、実際にモンテッソーリ教育で子育てを行ってきたという経験があります。
モンテッソーリ教育以外にも子育て本をいくつか読んできましたが、中には0歳から20歳ぐらいまでの期間について書かれているものもありました。
知っておくに越したことはないのでしょうが、あまりに先のこと過ぎると関心が薄れてしまいます。
知りたいのはやはり
今わが子に何をすべきか?
ですよね。
その点この本は対象年齢が0〜3歳と、かなり狭めに設定されています。
だから読んでいてすぐに
「これをやろう」
「あれをやろう」
という気持ちになりました。
また
「0歳でもこれだけできることがあるんだ」
ということを知り
もっと早くにこの本に出会いたかったと思ったぐらいです。
3〜6歳編もあるので、時期が来たらまた購入して読みたいと思います。
冒頭でも触れましたがモンテッソーリ教育に関する書籍はいくつも出版されています。
もちろんどの本も子育てをする上で大切なことを紹介してくれています。
でもどちらかというと概念的な話が大半で実践するにはかなり物足りないという印象のものばかりでした。
その点この本は
出産前の準備から始まり、0歳児のための環境作り、教具(知育玩具)の紹介
と全てにおいて具体的に紹介してくれています。
モンテッソーリ教育では教具と呼ばれる独自の知育玩具を用いた教育を行います。
アマゾンなどで「モンテッソーリ」で検索すると色んなおもちゃが出てきます。
1,000円前後のものから数千円ぐらいのものまで様々です。
1つ1つはそれほど高くないと言えば高くないかもしれませんが、あれもこれもとなると結構な金額になります。
子育てをしていると他にも色々と買うものがあるため、やはりいざ買うとなるとそれなりに覚悟がいりますよね。
でも安心してください。
この本で紹介されている教具は100均で揃うものばかりです。
なので
「とりあえず買ってみるかー!」
という感覚で買えます。
実践のハードルがめちゃくちゃ低いです。
私もすぐに近くのダイソーやセリアに行きましたが、むしろついつい色々と買ってしまいそうになるのをセーブするのが大変でした(笑)
「子どもはどのように成長していくのか?」、これを知っているかどうかで、子育ては大きく変わります。
子どもが必死でやっていることが、単なるイタズラではないということが事前に分かっている、そうです、あらかじめ知っていること、つまり「親の予習」が大切なのです。
本書 P.3
「イタズラ」と捉えると親はストレスが溜まります。
しかしそれが「成長のために必要なステップ」と捉えるとストレスは溜まりません。暖かい眼差しで見守ることができます。
子どもがやっていることが同じにも関わらずです。
モンテッソーリ教育では子どもが何かに強い興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期のことを「敏感期」と言います。
敏感期にはいくつか種類があるのですが、その中の1つである「秩序の敏感期」という言葉を知り、わが子の行動を観察すると非常に面白いです。
モンテッソーリ教育を知らなければ恐らく見落としていたであろうことに色々と気づくことができます。
最後にまとめです。
本書は・・・
- モンテッソーリ教育を具体的に実践していきたい
- 子育てに対する漠然とした不安がある
という方に非常におすすめの1冊になっています。
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