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この記事では米国ETFであるEWWに関する情報をまとめています。
EWWはメキシコの株式市場を投資対象とした米国のETFで、 SBI証券や楽天証券から購入することができます。
メキシコと言えばメキシコペソがFXの世界で人気ですね。
いわゆる高金利通貨というやつです。
それに対して株式市場については注目度はそれほど高くない印象です。
ぜひメキシコの株式市場に投資する際の参考にしてください。
まずはEWWの概要を紹介します。
(情報は2019年8月17日時点のものです)
EWWの基本情報
・ティッカーコード EWW
・ファンド名 iシェアーズMSCIメキシコETF
・株価 39.12ドル
・配当利回り 3.26%
・経費率 0.47%
・純資産残高 7億ドル(約760億円)
・構成銘柄数 55銘柄
ファンドの目的
メキシコの株式全般で構成される指数と同等の投資成果を目指す。
ベンチマークはMSCIメキシコIMI25/50インデックス
(浮動株調整後時価総額の99%をカバー)
続いて「そもそもメキシコってどんな国?」ということを確認です。
メキシコの基本情報
・正式名称 メキシコ合衆国
・首都 メキシコシティ
・面積 196万㎡(日本の5倍)
・言語 スペイン語
・宗教 カトリック(国民の9割)
人口
メキシコの人口は1.2憶人で日本とほぼ同じです。
世界の人口ランキングでは第11位となっています。
人口は右肩上がりで推移してきており、今後も増加が見込まれています。
2050年時点では1.5億人という予測が出ています。
これは人口減少ステージに入った日本と大きく異なる点ですね。
GDP
2018年の名目GDPは1.2兆ドルです。
これは世界で15番目です。
(ちなみに日本は5兆ドルで世界第3位です。)
そして注目すべきはメキシコのGDP予測です。
PwCによるとメキシコのGDPは2030年に世界第9位に順位を上げ、さらに2050年には世界第6位になるという予測が出ています。
つまりメキシコは長期的に経済成長が見込める国ということです。
私の中でメキシコと言えば、TBS系で放送されている『クレイジージャーニー』の丸山ゴンザレスさんが出ていた「麻薬カルテル」の回が強烈なイメージとして残っています。
そのため「メキシコ=麻薬=超危険」というイメージでしたが、経済面から見るとまた違った様子が伺えます。
ETFに組み入れられている上位5銘柄を紹介します。
メキシコの企業は日本ではあまり馴染みがないため名前を聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
※[]内は業種
- アメリカ・モービル [通信]
(AMERICA MOVIL L) - フォメント・エコノミコ・メヒカノ [飲料]
(FOMENTO ECONOMICO MEXICANO) - ウォルマート・デ・メキシコ [小売]
(WALMART DE MEXICO V) - グルポ・ファイナンス・バノルテ [銀行]
(GPO FINANCE BANORTE) - グルポ・メキシコ [素材]
(GRUPO MEXICO B)
この5銘柄で全体の約50%を構成しています。
また上位2銘柄
・アメリカ・モービル
・フォメント・エコノミコ・メヒカノ
についてはADRで米国市場に上場しておりSBI証券で購入可能です。
興味がある方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
EWWの配当金支払いは6月と12月の年2回です。
2018年の配当金実績
2018年の配当実績は年間で0.946ドルでした。
1ドル105円とすると1株あたり約100円の配当金です。
現在の株価が39.12ドルですので、1ドル105円とすると約4,100円です。
ですから配当利回りとしては2.5%ぐらいということになります。
2019年は6月の配当金だけで0.88ドル支払われていますので、年間の配当利回りはもう少し上がる可能性があります。
配当金実績
2019年 0.88ドル(6月分のみ)
2018年 0.946ドル
2017年 1.092ドル
2016年 0.778ドル
最後にチャートで価格の推移を確認しましょう。
直近1年と約10年の長期チャートです。
直近1年のチャート
2019年に入ってからは38ドルから47ドルの間で推移しています。
2018年12月に大きく下げてから、一度上がってきたものの、5月頃から再び下落傾向になっています。
5月以降の下落はメキシコ株式市場だけでなく世界的な流れではあります。
長期チャート
リーマンショックで2009年に22ドル近くまで株価が下がっています。
直前高値から3分の1まで下落しています。
リーマンショックが起きた当時はまだ投資をしていませんでしたが、この下落幅は本当に恐ろしいですね。
リーマンショック後は右肩上がりで推移し2013年に75ドルまで上昇しています。
その後1年ぐらいは60ドルから70ドルの間で推移し、そこから下落傾向に転じています。
下落に転じた要因としてはメキシコの通貨であるメキシコペソの下落があります。
下記はメキシコペソ/米ドルの為替レートの推移です。
上にいけばメキシコペソ高、下に行けばメキシコペソ安です。
見てお分かりの通り、2014年の後半から大きく右肩下がりになっています。
原油価格の下落、トランプの大統領就任、米国の利上げ等が影響しています。
・メキシコは長期的に経済成長が見込める
・トランプ大統領の政策により直近は厳しい状態が続く可能性大
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